アロマも本格的になると、精油名をラテン語で覚えたり、基本的な化学式を理解したりと、中々、知的要素満載で、興味の尽きない分野ではありますね。
それぞれの精油の働き、効能効果もほぼ決まっておりますから、症状に合わせた調合や、配合の定法を覚えたり、あるいは推測し、独自の創意工夫をもって処方するところなどは知的好奇心をくすぐり、高学歴の人たちが惹かれるのも頷けるところではあります。
好奇心が旺盛で、かつ人を癒すということに興味をもっている人なら一度ならず興味を持つことでしょう。また、それなりに歴史があって、それなりに信用のおける療法でもありますから、今後もある一定の需要を生むに違いありません。
しかしながら、これをビジネスとして成り立たせるとなると、中々難しい問題が出てきます。精油のアドバイスなどをして生活の糧を得るには、専門店にでもならない限りは無理ですし、その専門店になるには個人レベルの投資額を超えます。
そうすると、アロマ-オイルトリートメントという手技を取り入れるというのが、個人としては最もビジネスがしやすいということになるわけです。事実、アロマ系のスクールでは精油の知識だけではなくオイルトリートメントの方法も教えているようですし。
ところが、精油の効果を認めるにしても、一番悩みの多いはずの腰痛や坐骨神経痛、肩コリや肩の痛み、その他諸々の症状に対して即効的かつ劇的効果がありません。これがビジネスとして軌道に乗せるための大きな壁となるでしょう。
スパや観光地ならいざしらず、日常生活の中で、喫緊の問題を抱えていない人に対していかほどの需要を掘り起こせるか?
「頑張った自分にご褒美」的な需要など知れたものです。
さらに追い打ちをかけるのは精油とオイルの費用。これはバカなりません。良品を選べばコストは天井知らずになるはず。
スパへの施術者派遣会社がコストダウンの為、石油系のオイルを使ってアロマトリートメントと謳っているところがありましたが、これではアロマトリートメントの原則に反してしまいます。おそらく正規に習った人はこういうインチキはできないはずです。
需要はないわ、たまにあってもコストはかかるわ、さらにどういう宣伝をしたらいいのか分からないわ、の三重苦。
この三重苦を乗り越えられる人は稀です。せっかく取った資格や知識はなんら財を生まない無駄な投資ということになってしまう人が大半となるでしょう。(純粋に趣味の範囲というのなら話は別ですが)
実に勿体無い。
せっかく努力し、苦労して知識を身に付けたのに・・・・
この段階で断念するのはとても惜しいですね。
私は今更、アロマ系オイルトリートメンとなどやるつもりなどありませんが、もしやるとすれば連日フルハウスにする自信があります。
何故か?
逆転の発想です。差別化しやすいではないですか。
整体業はその実力がなくとも整体である以上は「治せる」「改善できる」を表向き看板にしなければなりません(これが実際は、看板に偽りあり、で世間の信用を失う要因でもあるのですが)
「腰痛、五十肩、業界一の改善下手!」を謳う整体院など聞いたことがないでしょう。そう、ウデに自信がなくとも一応守備範囲にしませんと仕事になりません。
ところが、アロマトリートメントはそういうカテゴリーにはありません
(述べたように、だからこそビジネスとしては成り立ちずらい
しかし、ここで巷に溢れている整体院など比較にならないほどの改善力を持つアロマテラピストがいたとしたらどうでしょう?アロマトリートメントの技を持つ者がいたらどうでしょう?
市場における圧倒的な存在感を持つことになります。
そして、それを知らしめ集客する術を持っているとしたら?
鬼に金棒ですよね。
ほら、連日のフルハウス、満員御礼だ。
世の中、そんな甘いものか?
甘いものじゃないことは私が一番よく知っています。
しかし、ポイント、本質を押さえると、劇的に変化することも知っています。ビジネスも身体のツボと同じなのです。
事実、リフレパシー整体を上手に利用して高い評価を得ているアロマ系トリートメント施術者も昨今出てきました。
アロマオイルトリートメントで片頭痛や五十肩や腰痛などを劇的に改善できるなんて相当なインパクトだと思いませんか?
リフレパシー整体はオイルトリートメントとも非常に相性が良いのです。それは通常のアロマの効能をはるかに超えた相乗効果を生み出します。アロマと足揉みを組み合わせるなんぞ、比較にならないくらいの価値があり、これぞ「組み合わせの妙」の代表と言っても過言ではないでしょう。
昔は足揉み出身者が多かったのですが、現在は様々なバックボーンを持つ人がリフレパシー整体に集います。アロマもまたバックボーンとしては非常に面白く、成功率の高い分野だと思います。