マニアックコース(オプション) 

難病対策の為に

 マニアックという言い方は語弊があるかもしれません。日本語に訳すると「オタク」という意味合いになりますから。私などは整体オタクと呼ばれても一向に構いませんが(実際、そうだからなんですが)、受講生の中にはオタクと呼ばれるのを嫌う人もいるかもしれませんね。なにか別の言い方はないものかと、しばし考えまして、最近ではマニアックを省略して単にオプション講座と呼ぶことが多くなっています(私的には不本意なのですが・・・)

 ともあれ、このオタク講座(笑)は施術家を続けていくと、トンデモなく役立つこと度々。どういう時かというと難病系の人と対峙したときです。施術家続けていると、この難病系の人に出会うことはいづれかの時点で確実なのです。

 

 そのとき、整体適応ではありませんと言ってお断りするのも一つの手ではあります。ところが、施術家というのは心優しき人が多い(そうでない人もたまにいますが)ので、なんとかしてあげたいと思うわけです。そういう時に威力を発揮する、そういう種類の手技だと思ってください。ステップ3までの技法群とは少し系統が違う手技となります。


 全部で3種類の方法論があり、以下にそれぞれの説明を加えました。興味のある方はご覧になってみてください。

 

クラニアル・マニピュレーション

 

  頭蓋のそのものに5グラムタッチ以下という非常に小さな圧力をかけて調整していくものです。

 「本治」「標治」でいうならば「本治」の分野に入る治療法と言えるでしょう。

 頭蓋骨というのは23枚の骨が組み合わさっておりまして、その組み合わさっている継ぎ目のことを縫合部と言います。写真では色別になっておりますが、その色分けされたそれぞれが構成骨となります。そして色と色の境目が縫合部になるわけです。

 

 この縫合部を基点にしてわずかながら動くのです。この縫合部は平均して90歳くらいまでは完全に骨化しておらず、コラーゲン質でできており、その部分だけは軟部組織と言えなくもありません。

 

 従来、この縫合部は動かないという視点から「不動関節」と呼ばれておりました。しかし、種々測定機器の発達により、自律的に四分の一ミリは動いていると証明されております。従いまして、こんにちではこの縫合部は「可動関節」であるという認識が医学界の趨勢になりつつあるのです。

 

 さて、この部位に軽くタッチすることによって、何が起きるのか?

 実は、自律的な脳の膨張と収縮という健康でいるためには欠かせない生体リズムが回復してくるのです。

 

 この自律的な動きは出生時に難産であったとか、或いは、帝王切開で生まれたとか、或いは、一瞬息が止まるほど強い肉体的な衝撃を受けた等の理由により止まってしまうことがあります。

 

 そうなると、脳の健全な機能が微妙に果たされなくなります。脳脊髄液の循環も順調ではなくなります。

 すると、人によって違いがありますが、身体のどこかに不調箇所が生まれ、いずれかの時点で病を得てしまうということにもなりかねません。

 

 中枢中の中枢である脳自体の働きが弱ってくるわけですから、当然といえば当然でしょう。

 

 この動きのことをCRI(クラニアル・リズミック・インパルス)と言いますが、このCRIを正常化するに一番の近道はクラニアル・マニピュレーションという手技を施せば良いわけです。

 

 普通は施術の最後に行います。なぜなら、このとき完全に身体が弛緩し、リラックス状態にもあり、頭蓋自体が動きやすい理想的な環境に置かれているからです。ほとんどのクライアントさんはこの時点で寝入ってしまいますが、寝ていても効果は変わりません。

 

 このクラニアル・マニピュレーションというのは実に様々な現象を起こさせ、面白いものです。

 

 クライアントさんの中でも、大病を得ている方や、霊感の強い方、或いは感覚の鋭敏な方は、この手技に非常に感銘を受けるものです。様々な証言がありますが、中には全然違う世界に遊びに行って来た、などという方もいて、かなりスピリチュアルな側面も含まる手技と申せましょう。

 

 私は体内浄化プログラムという全身施術の場合は必ず、この手技を行うことにしておりました。最後の最後、ある種の生体エネルギーがこの手技のよって解放されると実感すること度々だからです。

 

 マニアックといえばこれほどマニアックな手技はないかもしれません。しかし、長期スパンで見た場合、これほど重要で、延命長寿を図れる手技もないと言えるのです。

 

 そして、非常に感性の鋭いクライアントさんとの出会いの中で、摩訶不思議な体験もできる手技だと言えます。

 

 頭蓋の動きは微妙過ぎるくらい微妙なのですが、これを自分の手指で検知できた時は、非常に嬉しいものです。施術家冥利に尽きるといいますか、一段、施術家としての格が上がったかのような気がするというか・・(2002年からこの手技を取り入れておりますが、最初はなんだかさっぱり分かりませんでした。でも、大丈夫、必ずCRIを検出できるようになります)

 

 てっとり早く症状を取るのであればトリガーポイント処理が最も効率的なのですが、生命力の拡大という本質に関わる部分がありますので、このクラニアル・マニピュレーションは私のお気に入り手技ですね。

 

 将来、開業し難病の方にも対峙したい、ややスピリチュアルなものにも興味がある・・そういう方には必須アイテムになるのではないでしょうか。

 

受講要領

整体受講者のオプションのみです。

ただしステップ2を終えれば資格ありです。

受講料- 50,000円+税

受講時間 7時間

 

 

按腹(内臓マニピュレーション)

 この講座は元々、セミナーとして行っていたものですが、やはり、3時間セミナーではズブの素人では使いこなせないと判断しました。

 

 よってステップ3の修了者を対象として、行います。

 (ステップ3では腹部アプローチの筋群を学ぶため)

 

 漢方やそれらの診断では按腹を腹証という言い方をしますが、日本伝統医学の最高到達点の一つであることは間違いありません。(中国では滅んで伝わっておらず、西洋、その他の地域でもみられない日本独特もの)

 

 数々の難病、奇病をこの按腹で治療してきたという伝統は世界に誇るべきものでしょう。

 

 しかし、日本においてさえ、手技の慰安化に伴い、また医学における漢方の正規教育の廃止に伴い、ごく一部にしか伝わっていません。

 

 むしろ、オステオパシーなどの外来手技の影響で見直されてきているのは日本人として寂しい限りです。

本来は日本のお家芸だったはず・・・

 

 これを少しでも再興できて、難治性の病に苦しむ人に役立つことが出来るならば・・・望外の喜びです。

 

 腸揉みダイエットなどは按腹効果のごく一部でしかありません。

 真の効能効果は按腹にこそあって、それは驚くべきほどのものなのです。

参照→ブログ(内臓のむくみ)

 

受講要領

ステップ3修了者のオプション

受講料 50,000円(+税)

受講時間   7時間

 

 

フット・マニピュレーション

 フット・マニピュレーションの基本原理は三関節原理と言って、足関節、膝関節、股関節は互いにリンクし補正しあう関係で、どの関節の歪みであっても、他の関節に影響を及ぼし、さらには仙腸関節の異常を起こすことで腰痛を招き、最終的には頸部、頭部の異常まで引き起こしてしまう、という理屈によって成り立つものです。

 

 また巷で流行っている骨盤矯正とか、骨盤ダイエットとか言われている療法の元の基になっている理論でもあります。

 

 つまり、骨盤矯正とかO脚矯正とか言われている美容整体分野はこの三関節原理の一部を応用したものですので、これを修得すればいかようにでも謳うことができます。当流儀は治療系に特化しておりますから、そういう表現をしないだけなのです。

 

 静的状態での体内環境はクラニアル(頭蓋の動き)に左右されますが、動的ダイナミクス状態での正常さはいうまでもなくフット&レッグ(下半身)が左右します。

 

 さて、この授業はパーカッション・ハンマー(若しくはそれと同等と認められる器具)を使う場面が多数出てきます。したがって、パーカッション・ハンマー(or同等の器具)を購入するという前提でなければ受講する意義が少ないでしょう。

 

 器具がなくとも施術できますが、体力を相当に使うので、お薦めしません。「ウチは手だけで行います」の謳い文句に拘る方はNG講座となるかもしれません(下手な癒やし系よりよほど気持ちの良いものですけどね)

 

 しかし見方を変えてみると、パーカッション・ハンマーはフット&レッグのみしか使えないものではありませんから、後々の体力節約施術を考えている方にとっては、この時点で慣れておくという意味で、貴重な機会となる講座だと思います。

 

 思い切って、伝説のパーカッション・ハンマーの使い手になっては如何でしょうか。

 

受講要領

St3修了者のオプション

 

受講料 50,000円(+税)

受講時間   7時間