最近、股関節に障害を抱えた人が多くなっています。また、呼応するかのように、人工股関節の研究も進み、実用段階に入っているわけですが、適切な整体処置さえ行えば、ほとんどのケースで手術を免れるのです。
もう少し、手技による整体療法の果たす役割が認知されれば・・・と経験豊富な施術家なら思っているにちがいありません。
「足関節」と「膝関節」と「股関節」は互いに補正しあい、ほぼ一体のものと考えて良いと思います。
だからこそ、膝が悪いからと言って、膝へのアプローチばかりではなく、足や股関節への操作が欠かせないのです。
そういう意味で、股関節が悪いからといって、股関節だけの操作で済むわけがなく、下肢を一体のものとして扱わねばなりません。
一見遠回りのように見えますが、このようなアプローチをしてこそ、治りにくいとされている股関節の症状が改善されていくわけです。
また、股関節の安定はそのまま骨盤の安定と言い換えても良いくらいですから、腰の問題とも直結します。
つまり、足首、膝、股関節、腰はどの部分に歪みがあっても、その歪みが転位し、影響を与え合うのです。
たまたま、股関節に強い症状を持っていたとしてしも、始まりは膝痛からであったり、足首の捻挫からであったり・・或いは、もともと腰痛持ちであったりと、症状の転位を経験されている方が多いに違いありません。
そのようなことも考慮に入れ、適切なポイントに操作を加えていくならば、必ず良くなっていきます。
私は治りにくいとされている股関節の症状を改善するのが得意でした。
それは述べたように、股関節を単独で押したり揉んだりするわけではなく、身体の関係性、関連性の上から操作を加えるからに他なりません。
常に全体性の中で個別を考えていくのは、整体療法の特長ではありますが、特にこの股関節の症状には必要な考え方です。
股関節を一度悪くすると、症状がきつく、治りづらいものですが、決して諦める必要はありません。
手術が必要だと言われていても整体療法によって改善し、普通に日常生活を送っている方も多くいるのです。
独り悩んでいないで、是非一度来院して頂きたいと思う次第です。